はじめに
WindowsにProcessing3を入れて、GUIツールを作って使っていました。大学でUbuntuを使っていて、そのツールをそっちでも使いたいなと思い、UbuntuにProcessingを導入することにしました。
方法
を使います。
ダウンロード
https://processing.org/download/
こちらから、Processingの最新版をダウンロードします。今回は自分のPCにあわせて、
Linux 64bit
を選びました。現時点での最新版は3.5.3なので
processing-3.5.3-linux64.tgz
という名前のファイルがダウンロードされます。ダウンロードできたら、ファイルマネージャーかterminalで展開します。
ファイルマネージャーの場合は、落としてきた.tgzファイルを右クリックして
ここに展開
を選びます。
terminalの場合は、落としてきた.tgzの場所まで移動して、tarコマンドで展開します。
cd /home/ユーザー名/Downloads/
tar xzvf processing-3.5.3-linux64.tgz
インストール
展開したprocessing-3.5.3フォルダ内の
install.sh
を実行します。terminalで、install.shがある場所に移動します。先ほどの移動コマンドの実行で現在
/home/ユーザー名/Downloads/
にいるとします。そこから展開されたフォルダ processing-3.5.3 に移動します。
cd ./processing-3.5.3/
install.shを実行します。
./install.sh
以下のような表示が出たら、Processingのインストールが完了です。
$ ./install.sh
Adding desktop shortcut, menu item and file associations for Processing... done!
このとき同時に、以下が行われます。
- デスクトップにショートカット用アイコンが生成される
- スケッチブックフォルダが「/home/ユーザー名/sketchbook/」に置かれる
- 設定ファイルが「/home/ユーザー名/.processing/」に置かれる
デスクトップに作られたショートカット用のアイコンをダブルクリックすると、Processingが起動します。
やり直す場合
私は最初、手動インストールを試して、失敗して入れなおしをしました。一回まっさらの状態にしてinstall.shで入れなおそうと思い、上述の設定フォルダとスケッチフォルダを消してから入れ直しました。
sketchbookに自分のプログラムが入っていたり、.processing/preference.txtを編集して設定変更などをしている際は、それらをコピーしてバックアップをとっておくと良いと思います。
消す場合は以下で消します。
cd /home/ユーザー名/
rm -rf ./sketchbook/
rm -rf ./.processing/
その他
Processingのライブラリ管理のために、
スケッチ→ライブラリをインポート...→ライブラリを追加...
でContribution Managerを起動した際に、ライブラリ一覧取得などの通信がうまくいかず、Processingのコンソールに
java.net.SocketTimeoutException
at java.net.SocksSocketImpl.remainingMillis(SocksSocketImpl.java:111)
at java.net.SocksSocketImpl.connect(SocksSocketImpl.java:392)
at java.net.Socket.connect(Socket.java:589)
at sun.net.NetworkClient.doConnect(NetworkClient.java:175)
at sun.net.www.http.HttpClient.openServer(HttpClient.java:463)...
と表示されて、インストールに失敗したかな?と考えこんでしまっていました。
原因は大したことはなくて、Proxy環境下でないときに、Ubuntuのアプリケーションの「ネットワーク」で、Proxyの設定を「自動」にしていたことでした。「自動」から「なし」に切り替えたら、無事通信がうまく行き、ライブラリ一覧を取得できました。